Notebook

ずっと気になっていた市川沙央さんの『ハンチバック』をやっと買いました。

追記
読了。うわあもうとてもよかった‥ よかったという言葉がただしいのかわからないのだけど、わたしはこの作品を知ることができてほんとうに幸いだった。

#読了
千早茜著『正しい女たち』(文春文庫)を読みました。

印象としては、激しいな、でした。そしてとても濃厚。人間同士の体でのコミュニケーションや欲求について、じつにあっけらかんと書いている。おもしろかったし、これはずっと心に残って響くだろうな、と思えるシーンがたくさんあった。

さいきん千早作品にハマってよく読んでいるんですけど、といってまだ3冊くらい‥なので、また図書館で借りて来よう。短編、長編、短編とつづいたからつぎは長編で。『男ともだち』がすっごく読みたくて。そのあとに『からまる』かな。読書計画を立てるのも、なかなかどうしてたのしいですね。

#読了
中島美鈴著『1日3分やめるノート』(すばる舎)を読みました。概要をいってしまえば、悪習慣を断ってじぶんの時間を取り戻しましょうという内容(ワーク)なのだけど、認知行動療法をもとに、だめとわかっていてもなぜしてしまうのか、依存してしまう脳のメカニズムなんかにも踏みこんでとてもわかりやすく解説してくれているので、専門的な臨床心理学の基礎を学びたい人にもおすすめかもです。
依存症や様々なアディクションに関する要素もあるのですけど病理としてはさほど深くない、病的ではない程度の悪習慣をつづけてしまう人への指南書みたいです。

わたしもやめたい悪習慣がたくさんあって、ちょっとつよめに意識しないと、だめとわかっていてもそれをずっとつづけてしまうんです。生活に支障が出るほどではないのだけど、ぜったい健康に悪いよなあとか、精神衛生上よろしくないなあと思うこと。時間ももったいないし。
各種SNSをやめたのもそういった「時間を溶かす」大本を断つためだったのですけど、この本によると悪習慣のメリットを認識してからその代替行為を見つけることが(長期的に見て)よいのだそうで、いきなりすべてをリセットするのはけっこうな荒療治だったのかなあと思ったりもしました。でもSNSはやめてメリットしかなかったから、心底いやになってたんでしょうけど‥。
とっても面白かったというか興味深く読めたし、なにより非常にためになりました。「書く」という行為による簡単なワークができるので、書くことがおすきなかた、認知行動療法に興味のあるかたなんかにも、お手に取ってみてほしいです。

けっこう専門的なのに分類としてはビジネス書らしいですね。ふつうに心理学の専門書だと思って読んでた‥。

#読了