あとがきにかえて

 わたしが東京卍リベンジャーズという物語を読みはじめたのは、2022年の7月でした。その時にはすでにマガジン本誌では本編は最終章、終盤に差し掛かっていて、毎週胸をどきどきさせながら読んでいました。
 最終回を迎え、その後コミックスやイベントの情報が続々と出てくる中で、わたしにとって漫画・東リベのかれらがいとおしくてしかたがなくなっていました。とりわけ、ドラケンとマイキーのふたりの物語をじぶんでつくってみたい気持ちが風船のように膨らんでおり、あわや爆発、というところで慌ててこのお話を書きはじめたという経緯があります。
 梵天マイキーの危うくて儚く消えてしまいそうな部分がわたしにはとてもうつくしく見えたし、かれを救いたいと願うドラケンの姿はあまりにまぶしくて、そのふたりの生き様を描きたくて、このような物語になりました。
 文章の未熟さを加筆修正せず原文ママ、webに公開しようと思ったのは、当時抱いていたたしかな情熱を、その火をしっかりと残しておきたかったからです。
 キャラクタにたいする理解をしきれていない(それは今も、ですが)状態だったあのときのわたしが、でもドラマイがすきでほんとうにすきで、こんなにも書いたよということを、そしてふたりの生き様をわたしはこんなふうに解釈したよということをも、インターネットの海を泳ぐどなたかに拾い上げて頂けたら心から幸いに思います。

 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

2024年4月25日